(私の場合は、まったくの素人のため既製品をパクってみることからはじめました・・・)
ルアー形状をスケッチするわけですが、イラストレーションソフトやCADなどをお勧めしま す。手書きでもかまわないんですが、手直しの手軽さや今後の保存性のためにもソフト を使って書いておいたほうがいいような気がします。
スケッチの時点で、上下、前後のイメージも書いておきます。じゃないと成型の時点で イメージしきれず、いらいらしちゃう・・・
ちなみに私は、JW-CADを使用しています。フリーソフトだし、仕事でも使っているので・・・)
JW-CADの使い方は番外編(CAD設計)を参照
左右対称に2枚転写します。このときなるべく近くからとらないと、バルサの 比重・硬さが異なることがあり、後でシンカーなどを入れるときに苦労します。
最初から複数作る予定なら型紙を作れば便利なのですが、私の場合、最初はカーボン紙で転写してます。
なぜなら、削りだした時点でフォルムに納得がいかずボツになることがあるからです。
転写した線に沿って、周りを四角く切り出します。そして、切り出した2枚に両面テープを2、3箇所付け、張り合わせ、線を残すように少しずつ削っていきます。 曲線などあまり無理をするとバルサが割れることがあります。最後は、ヤスリを使って削るとうまくいきます。ただし、このとき断面が斜めにならないように注意します。
定規などを当ててしっかりと切りましょう。 |
ここで、結構フォルムが決まってしまいます。 |
まず、図1のように上から見たイメージを削ります。前後の狭まる位置を罫書き(一点鎖線の位置)そこを基準に斜めに削るとうまくいきます。
ポイント 頭の部分を削る際、図2のように先端を尖がらせずに1〜2mm残して削り最後に面取りの要領で仕上げるときれいに仕上がります。
次に、図3のように角から削り丸みを出していきます。削れたら最初は#100程度のペーパーやすりで、仕上げは#400程度のペーパーをかけます。
図1,ルアーを上から見たイメージ |
図2,画像のように先端を残すようにする |
図3,ルアーを正面から見たイメージ |
左から順番に成型してゆく様子
バルサ材でのルアーの場合、トップやテールなどのフック部分を一体式に作製します。
貫通アイは、ステンレス線を曲げて作製します。
まず、ステンレス線を必要な長さだけカットします。このときにトップ・テール部の折り返しを見込んで長めにカットします。
トップ・テールなどのフック部分は、釘や針金などを利用して丸みを出します。
釣具屋などでステンレス鋼線なども売っていますが私はお勧めしません。
バルサミノーの場合はさほどの強度も必要ないですし、値段が高い・・。
あと、私はトップやテールの折り返し部分に糸は巻いてません。強度的に問題があるなどとよく言われますが、ルアーを破壊しアイを伸ばすほどの力が掛かれば糸が切れるか、フック(針)が伸びます・・・。
ただし、折り返したあとの余り部分は長めに取ってます。
ステンレス線は、ルアー用に釣具屋でも売ってますが、ホームセンターで買ったほうが安いです。 |
ウレタンコートなどで、フック部分が埋まらないように長めに出しましょう。 |
作成した貫通アイをルアーに埋め込みます。
簡単な方法としては、貫通アイをブランクの間にはさみ両側から押し、痕を付けます。
痕がついたらその線をなぞり掘り込みます。あまり深く掘ってしまうとガタツキが出てしまうことがあるので、注意が必要です。
バルサが硬く痕がつかなければ、ルアーの片側にステンレス線を乗せ鉛筆などでケガきます。このとき、ステンレス線の両側に線を引いておくと後で掘り込む際に楽です。
線と線の間を彫刻刀などで掘り込みます。
彫り終わったら、もう一度貫通アイを乗せ、残った片側に両面テープ張り両側を合わせます。すると、両面テープ側に貫通アイが張り付くのでその線に沿ってケガき掘り込みます。
ウエイトのほうも同じようにして、収めます。
ちなみに「ウエイトの位置や重さをきちんと記録しておきましょう」
なぜかというと、たくさん試作を作っているうちに分からなくなることがあるからです。せっかく良いルアーができても二度と同じものができないってことになりかねませんので。
次に接着です。エポキシ系のボンドまたは、瞬間接着剤を使います。
強度のがっちりしたものを作るならエポキシ系、時間節約を考えると瞬間接着剤です。(エポキシ系ボンドは強度が出てくるのに早いものでも15分程かかってしまうのでせっかちな私は、瞬間接着剤です)